【初心者必見】FXの基礎知識とFX用語について解説

FXは、多くの投資家にとって魅力的な投資手段のひとつです。


ですが、初めての方にとっては投資の基礎知識やFX用語を学ぶことが大変で、一歩踏み出すのに勇気がいるかもしれません。


今回は、そんな初心者の方に向けて、FX投資に必要な基礎知識や用語について分かりやすく解説します。


初心者の方はもちろん、FXに興味がある方も、ぜひ参考にしてみてください。

FXってなに?

FXとは、Foreign Exchangeの略で、外国為替証拠金取引と呼ばれている投資です。


通貨と通貨を交換する取引を行うことで、為替相場の変動によって差額を利益とすることができます。


例えば、日本のお金を持っていて、アメリカのお金を手に入れたいと思ったら、「日本円/米ドル」の通貨ペアを買うことができます。


その後、アメリカのお金が値上がりした時に、また日本円に戻すことができ、その差額が利益となります。


一般的に、証券会社やFX業者が提供しており、スマートフォンやパソコンを利用して取引することができます。

最初は難しく感じるかも知れませんが、海外旅行でお金を両替するのと同じような感覚だと考えれば良いと思います。

FXをはじめる前に知っておくべきこと

ここからはFXの基本中の基本について詳しく解説しています。

通貨ペア

通貨ペアとは、FX市場で使用される通貨の組み合わせのことです。


例えば、ドルと円の取引の場合、USD/JPYと表示されます。


為替レートは、左側の通貨1単位に対して右側の通貨がいくらになるかを示しており、左側の通貨は基軸通貨、右側の通貨は決済通貨と呼ばれます。


USD/JPYを買うということは、日本円を売ってアメリカドルを買うことになります。


逆に、USD/JPYを売るということは、日本円を買ってアメリカドルを売ることになります。


なお、FXで取引できる通貨ペアは、世界中の通貨を組み合わせて約60種類以上もあり、中でも米ドル/円やポンド/米ドル、ユーロ/米ドルなどの主要通貨ペアは、取引量が非常に多く、初心者でも取り扱いやすい通貨ペアです。

表示のルール

主要通貨同士の通貨ペアには、EUR、GBP、AUD、USD、CAD、CHF、JPYの順番に並べるルールがあります。

そのため、ドルと円の為替レートは、JPY/USDではなく、一般的にUSD/JPYと表示されます。

レバレッジ


「レバレッジ」とは、自分が持っているお金よりも多くのお金を投資することができる仕組みのことです。


たとえば、1万円のお金があるときに、レバレッジが100倍なら、100万円分の通貨を購入することができます。


レバレッジを使うことで、投資した資金に対して利益や損失が大きくなるため、FXを始める際には、レバレッジをうまく使い適切なリスク管理を行うことが大切です。


また、レバレッジは選ぶFX業者によって異なるため(国内証券会社は最大25倍まで)、自分に合ったレバレッジを選ぶことも重要です。

海外のFX取引業者では1000倍以上のレバレッジを利用することもできます。


スワップポイント


FXの「スワップポイント」とは、2つの通貨間の金利差によって生まれる利益のことです。


FXでは、低金利通貨を売って高金利通貨を買うことで、ポジションを保有している日数だけ、金利差分の利益を得ることができるんです。


スワップポイントはFXで利益をあげる上でとても重要な要素であり、トレードする際には注意が必要です。


また、FX業者ごとにスワップポイントが異なるため、比較して選ぶことも大切です。

スプレッド


FXにおける「スプレッド」とは、通貨を売るときの「売値」と、買うときの「買値」の差額のことです。


つまり、FX業者が提示する買値と売値の差で、私たちがFX取引をする際に支払う手数料になります。


スプレッドが小さいほど、取引コストが低くなり有利になります。

ロスカットと証拠金


FXにおいて、「ロスカット」とは、保有しているポジションが一定の損失に達した場合、さらなる損失を防ぐために自動的に取引を決済するシステムです。


「証拠金」とは、FXや差金決済などの取引において、あらかじめ現金を口座に入金し、それを担保に取引が可能となるようにするための資金のことです。


証拠金を預け入れることで、レバレッジ効果を利用して少額の資金で大きな取引が可能となります。


ロスカット判定はFX口座全体の証拠金維持率が50%を下回った場合(国内証券口座の場合)には、保有している全てのポジションが自動的に決済されます。

許容できる損失額を設定し、そのリスクに応じた証拠金を計算する必要があります


取引できる時間帯


FX取引は為替市場が開かれている、平日の朝から土曜日の朝まで24時間取引ができます。


例えば日本が祝日でも、海外市場が開いていれば取引は可能です。

主要なFX市場の取引時間


アジア市場
東京、香港、シンガポールなどの市場が含まれます。この市場は日本時間午前7時から午後4時までの時間帯で取引が行われます。



ヨーロッパ市場
ロンドン、フランクフルト、パリ、チューリッヒなどの市場が含まれます。この市場は日本時間午後4時から翌日午前2時までの時間帯で取引が行われます。



アメリカ市場
ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなどの市場が含まれます。この市場は日本時間午後9時から翌日午前6時までの時間帯で取引が行われます。

土日や年末年始、クリスマスなどは短縮営業となったり、利用しているFX会社によって取引時間が違う場合があります。

FX取引に欠かせない知っておくべき基本用語

FX市場には、多くの専門用語が存在します。


それぞれの用語の意味を理解して、より自信を持ってトレードを行いましょう。

ロングとショート

FX取引において、ロングとショートは取引の方向性を表します。


ロングは、基軸通貨を買い、決済通貨を売ることで利益を狙う取引を指します。


例えば、米ドル/円をロングする場合は、米ドルを買い、円を売ることになり価格が上昇すると利益が出ます。


ショートは、決済通貨を買い、基軸通貨を売ることで利益を狙う取引を指します。


例えば、米ドル/円をショートする場合は、円を買い、米ドルを売ることになり価格が下落すると利益が出ます。


lot(ロット)

FXのロットとは、取引量の単位を表します。


一般的には、1ロット=100,000通貨と定められていますが、FX会社や口座によっても異なり、1ロット=10,000通貨や1000通貨のとして設定されている場合もあります。


FX取引では、ロット数を上げるとその分収益も多くなりますが、損失も大きくなるため注意が必要です。


初心者は慣れるまでロット数に戸惑うかもしれませんが、計算方法や使い方を理解すれば問題ありません。

pips(ピップス)

pipsとは、FX取引において通貨ペアの値幅を表す共通単位であり、Percentage in Pointsの略称です。


異なる通貨ペアでも共通の単位で表現されるため、単位を統一することができます。


例えば、米ドル/円の買いポジションを1ロット保有している場合、価格が1pips上がった場合には1,000円の利益が生じますが、価格が1pips下がった場合には1,000円の損失が生じます。


pipsの変動が損益にどう影響するかを理解することは、FX取引において重要です。

1pipsは、各通貨ペアごとに異なりますが、米ドル/円の場合は0.01円に相当します。

含み益・含み損

含み益とはポジション保有している状態で、その商品の価格が買い付けた時点よりも高い場合に発生する利益のことを指します。


つまり、まだ売却していないが、現在の市場価格によって利益が生じている状態を含み益と呼びます。


一方、含み損とはその逆の状態で、商品の価格が買い付けた時点よりも低い場合に発生する損失のことを指します。


つまり、まだ売却していないが現在の市場価格によって損失が生じている状態を含み損と呼びます。


含み益や含み損は、現時点での利益や損失を表すものであり、実際に売却しないと利益や損失は確定しません。

利確・損切り

利確とは、あらかじめ決めた利益目標に到達した場合、その投資商品を決済して利益を確定することです。


一方、損切りとは、あらかじめ決めた損失限度に達した場合、その投資商品を決済して損失を限定することです。


利確や損切りはリスクを管理するために重要な行動の一つであり、自分で決めた水準に達すると、自動的に決済注文が出されるように設定するのが一般的です。

テクニカル分析

テクニカル分析とは、チャートを用いて過去の価格や出来高、売買の傾向などから将来の相場を予測する分析方法です。


チャートパターンや移動平均線、RSI、MACDなどのテクニカル指標を用いて相場のトレンドや転換点を探し出します。


これらの分析方法は、過去の相場の動きを基にして相場がどのように動くかを予測するため、将来の相場の動きを正確に予測することはできません。


しかし、トレンドの方向性や強さを判断し、トレードの方針を立てるための重要な手法の一つとして、多くのトレーダーに利用されています。

ファンダメンタルズ分析

FXにおいてのファンダメンタルズ分析とは、経済指標、金融政策、要人発言、地政学的リスクなどの情報を分析し、その国の経済状況や通貨価値に影響を与える要因を把握することで将来の相場動向を予測する手法です。


具体的には、GDPや失業率などの経済指標や中央銀行の金融政策などが注目されています。


しかし、ファンダメンタルズ分析は、経済情報の分析によって投資判断を行うため、その情報の収集や分析には多大な時間や労力が必要であるというデメリットがあります。

最後に

今回は、FXについての基礎知識や用語についてご紹介しました。


これらの基礎知識を学ぶことで、トレードに取り組む上での障害は少なくなると思います。


FXには独特の用語が多くて、初心者にとっては取り組みにくい印象もありますが、実際に触れてみると案外すんなりと覚えられるものばかりです。


また、デモトレードを通じて実践的な感覚をつかむこともおすすめです。


FX投資は初心者でも始めやすいものの、リスク管理を十分に理解しないと大きな損失を被る可能性があります。


しかし、基礎知識を学び、慎重な取引を心がければ、初心者でもFXを活用した資産形成が可能です。


是非、FXを始めてみてはいかがでしょうか。

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